スポーツスター カスタム 初級編

braap

スポーツスターを買って走り始めてしばらくすると、「音がイメージと違う」と最初に思う人はとても多い。
ハーレーにはやはりあの図太い音が無いと・・

しかし、ハーレービギナーにとっては“何をどうしたらよいのか”も最初はよくわからない。

そこで今回は、インジェクションモデルのスポーツスターを購入したビギナーの人がマイハーレーを少しでも理想に近づけるための最初の一歩をお手伝いできたらと思う。

ハーレーの”あの音”をどう出すか

所謂“ハーレーらしい音”というものに必要不可欠な要素は極端にいうと2つしかない。
逆に言えば、この2つさえ揃えば、かなり理想に近づくのではないだろうか。。。

その2つとは、、、

ハーレーらしい音のマフラー

インジェクションチューニング

もちろん、この2つでは求める音には完ぺきにはならないかもしれないが、近づくことは確かである。
それでも物足りなければ、色々やれることはある。

スポーツスターのマフラー

マフラーは、純正品、社外品合わせると何百という種類がある。
その中から自分好みのデザイン、音量、音質のマフラーを探す楽しみがある。
そこで大事なのは、まず音量の基準を作ること。

例え自分好みのデザインのマフラーを見つけたとしても、音が大きすぎてエンジンをかける度にご近所とトラブルになっていたのでは、ハーレに乗る気も失せてしまうかもしれない。。。
“迫力ある音”と“マナー”の自分なりのちょうど良いところを決めたい。

色々なショップに「どのマフラーが良い?」と質問した時に、よく返ってくる答えの一つに、
「まず、サービスエリアとかイベントとか行って、好きな音の目星をつけてきて」

というものがある。

ごもっともです。

でも、実際にそれで本当にマフラーが決まるのかは微妙である。。。
気に入ったとして、そのライダーを止めて、メーカーを聞いて、消音の細工をしているかどうかを聞いて、今度はそのマフラーを探して。。

結構大変。。。

そこでおススメなのは、ハーレーらしい音を手にいれながらも、なるべく安価で、しかも自分にとってちょうど良い音量の基準を作ってしまうことである。
そうすることで、次にフルエキ等の高価なマフラーに交換する際にも選ぶ基準ができるので、選択がし易くなる。

おススメマフラー その1

COBRA マフラー

スポーツスターでハーレーらしいサウンドを求めるならCOBRAのマフラーを一番にお勧めしたい。
廉価な製品から高額なものまでバリエーションが豊かなラインナップとなっている。

形状も五月蠅いデザインの物は少なく、洗練されたデザインの商品が多い。

最初に買うマフラーとしては、とてもおススメである。

たとえ、廉価な製品を選んだとしてもサウンド面では満足いくことは間違いないだろう。
かくいう音は低音で、図太い。所謂“ハーレーの音”が出るマフラーである。音量はノーマルよりかなり大きくなる。大きすぎる場合はバッフルが外せるので、オプションのバッフルに交換したり、バッフルを加工する事もできる。

おススメマフラー その2

KHROME WERKS スリップオンマフラー
krome-werks

こちらのメーカーは、低音で質の良い図太い音で人気のマフラー。
音量調整は弊社オリジナルバッフルによる調整が可能。
価格も安く、しかも音が良いため、アメリカでも日本でも安定の人気を誇っている。このマフラーもバッフルを交換できる。しかもバッフルの枚数や大きさを変えれるので、音量が大きすぎる場合でも対応ができる。

低音がイイという方にはKHROME WERKSがおススメ。

インジェクションチューニング

お客様からよく聞かれる質問の一つに
「チューニングはしないといけないか?」という質問がある。
ネットで検索すれば、あらゆる情報が出てくるので、確かによくわからなくなってしまう。

やはりチューニングはした方が良いが、レースに出たり、車両がもつ力を“最大限”出そうとするわけではないのなら、公道でできてしまう範囲のチューニングで十分。

「チューニングをすると愛車に何が起こるのか」
☑燃焼効率が上がるため、燃費が良くなる
☑低速トルクがUPする
☑高速走行時の伸びが変わる
☑図太い迫力のある音になる
☑アイドリングを落とすことで、アイドリング時のハーレーらしい音を楽しめる
☑熱量が圧倒的に下がるので、オーバーヒートや各部の消耗をできるだけ防ぐことができる
☑アフターの軽減、または解消ができる

所謂“3拍子”を出すためには、チューニング以外にもさまざまな細工をしなければならないので、ここでは触れない。
アイドリングを落としただけでは“3拍子”にはならないが、“ハーレーらしい音”にはなる。
※ちなみに、3拍子は昔の車両が生んだ副産物であり、現在のハーレーで再現することは明らかなデチューンになる。

チューニング

上の写真のように、インジェクションチューニングに使用するデバイスは数多く出ている。

どれを使ったらいい?とよくご相談を受けるが、弊社でお勧めしているのは↓↓

fp3


バンス&ハインズ FUELPAK FP3

FP3をおススメする理由

☑安い
☑スマホを使用して手軽にチューニングができる
☑アイドリングを800回転まで落とすことができる
☑ノーマルのデータもしっかりバックアップできる
☑機能はスーパーチューナーや、パワービジョン等の高価なものと同じ弊社、チューニングデバイスの中で、圧倒的に売れているFP3。

世界中で使用されており、有名メーカーが出しているということもあり、安心感抜群。安いからと言って機能面で落ちるということは一切なく、スーパーチューナー(純正のチューニングデバイス)とできることは同じ。
しかも、手軽に調整ができる「オートチューン機能」というものがあるため、詳しくない方でも比較的簡単にチューニングが可能。

しかし・・・あれだけ評価も人気も高かったFP3は廃番になってしまった・・・理由は内部に使用している半導体チップが生産終了になってしまったからのもよう。Vacne&Hinesは新しくFP4を開発してきた。しかも新しいM8エンジンに対応できるように。しかし・・・発売はされたものの、ソフトウエアの完成度がまだ高くなく、機能が一部制限されている。が、ソフトはオンラインで更新版が提供されるので、買って損はない。

パワービジョンという選択肢もある。

エアクリーナー

マフラー交換、インジェクションチューニングをすると同時に、直接“音”とは関係ないが、エアクリーナー交換もおススメしたい。

音量が上がるマフラーに交換するということは、“吐く量が多くなる”ということ。
それに対しノーマルのエアクリーナーでは吸う量が足りないので、もっと吸うようにしてあげることで、車両のパワーを、より上げたり、本来車両が持っている力を引き出すことができる。
抜けの良いマフラーに交換し、インジェクションチューニングをするのであれば、エアクリーナーも同時に交換したい。

スポーツスターは昔から、コンパクトにまとめていくのが王道。
吸気効率を良くしつつ、野暮ったいノーマルエアクリーナーをコンパクトなものに交換することをお勧めしたい。

スポーツスター おススメエアクリーナー

S&S エアクリーナー
ss
JOKER MACHINE エアクリーナー
joker
ROUGH CRAFTS エアクリーナー
rough

ここまでの3ステップは、できるだけ最初にカスタムしたいポイントである。